真駒内用水と精進川用水跡を訪ねてー平成27年9月5日

開拓使時代に真駒内の地に近代的な農業を導入した先人たちの足跡を訪ねてきました。当時つくられた真駒内用水は現在は市街地をゆっくりと流れ市民の憩いの場になっていました。


<見どころ>
  • 真駒内用水
      真駒内川から取水し真駒内市街地を流れ自衛隊駐屯地の中を通り澄川あじさい公園付近で精進川に合流する水路です。用水の歴史は古く明治12年に真駒内放牧場の家畜用水としてエドウィン・ダンによって造成されました。真駒内放牧場は今の自衛隊駐屯地、真駒内公園、真駒内団地を含む広大な敷地を持っていました。その後北海道でもコメの生産が始まり水田の用水として真駒内用水が利用されました。
  • 真駒内川緑地
      真駒内川に沿って河川敷を利用した公園。公園内を真駒内用水が流れています。
  • エドウィン・ダン記念公園と記念館
      公園内に真駒内用水が流れ池もあり散策路もある広い公園です。エドウィン・ダン像やエドウィン・ダン記念館も公園内にあります。
      エドウィン・ダン記念館の建物は明治13年にエドウィン・ダンによって建てられた牧牛場の事務所を使用しています。エドウィン・ダンは開拓使に招かれ明治6年にアメリカから来日し、北海道における畜産業の発展に努めました。日本に来るとき、エドウィンは14台の貨車を用いて92頭の牛、100頭の羊、農耕具を日本へ輸送したといいます。日本には1年契約のつもりで来ましたが契約を繰り返し結局開拓使が廃止される明治15年まで日本にいました。これは日本人の女性と結婚したためだともいわれています。その後外交官として再来日し外交官をやめてからはアメリカ企業の日本支配人などを行い昭和6年日本でなくなりました。
  • 澄川用水遊歩道
      精進川用水堀跡につくられた遊歩道です。精進川用水堀は明治6年に平岸村の住民が作った水路で澄川あじさい公園付近の精進川から取水し天神山から平岸街道に伸びる用水路です。
  • 天神山緑地
      標高85mの天神山一帯に広がり自然が残る緑地です。低い山ですが頂上近くの展望テラスからは市街地が一望できます。また桜や梅も植えられシーズンになるとお花見の市民で賑わいます。
  • 相馬神社
      天神山山頂にある神社です。明治4年入植者により札幌神社の遥拝所として祭事を執行し始め、その後明治41年許可を得て相馬神社創立となりました。相馬神社の名前は福島県にある相馬太田神社から分霊したことによります。ご神木のシバクリは樹齢300年を超え札幌市の保存樹になっています。また参道入口近くには本願寺道路終点の碑があります。神社のお祭りが毎年9月15日となっていて訪れたこの日はたくさんの人で賑わっていました。
<データ>
  • 所在地 : 札幌市南区・豊平区
  • 経     路 :
      地下鉄 真駒内駅~真駒内用水取水口~エドウィン・ダン記念館~真駒内用水路~真駒内曙公園~陸上自衛隊真駒内駐屯地~精進川~澄川用水遊歩道~天神山緑地~相馬神社~地下鉄 澄川駅
  • 距     離 : 9.09Km
  • 時     間 : 2.5時間
  • 撮影日 : 2015/9/5
<ビデオ>

<フォトギャラリー>
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